治療レポート 1月8日

 

 先月末から今月頭にかけての患者さんの状態を見ると、年末年始の食べ過ぎ・飲み過ぎから起こった胃腸の不調や、不規則な生活で疲れが溜まったことによる体力の低下が目立ちました。家の中に居て運動をせずに食べ続けていたという方がほとんどだったので、それが原因です。
それでも、年末に内臓の調整をした患者さんからは『施術をしていただいてからしばらくの間、普段より食べたり飲んだりを繰り返していましたが、胃がもたれることなく体調も絶好調でかなり楽しむことが出来ました。ありがとうございます。』という、こちらとしては少し微妙(?)なコメントをいくつかいただきました。長い期間通っていただいている患者さんの昨年頭の状態と今年頭の状態を比較すると、健康な人でも起こり得る不調の範囲で済むようになってきているように思います。以前は内臓が弱りきり自然治癒力の限界を超してしまい、一度体調を崩すと治るのにかなりの時間を要していました。それが内臓の回復と共に良い方向へ変化してきたのは嬉しいことです。これを短時間で健康な状態(胃腸)になるまで治療出来るようになれば言うことはないのですが。

患者さんに余計な痛みを感じさせてしまうということは、無駄な動きや精度の荒さ、タイミングの悪さなどがあると思います。改善策として、これからは余計な動作を減らしていくことに重点を置いてやっていきます。

食べ物の多量摂取により荒れた胃腸、睡眠不足により動きの低下した胃腸、ストレスにより元気のなくなった胃腸。触っていると同じ人の胃腸でも、その時々で表情が違います。食べ物から疲れた胃腸は冷えて腐って力が無くなった感じ。睡眠不足やストレスなどで弱った胃腸は、食べ物で荒れてしまった時よりも緊張が強く、何本もの筋が入った感じになるか、腹部の表面だけにピンと張られた一枚皮があるような感じになります。
触っていて一番嫌な感じがするのは食べ物で荒れた胃腸です。細胞が生きる気力を奪われたような状態になってしまっています。
上記全ての悪因が重なっている方の体は、胃腸の状態がそのまま体に現れ弱りきっています。

どの部位を触っていても、内臓全体を掴むようにする。胃だけを触っていてもイメージが胃だけに限定されていると、消化器官の機能は繋がらないと教わってからイメージを広げるようにしていきました。
今は内臓を立体的にイメージしています。それまでと比べると、体のイメージに丸みが出てきました。平面に近かったものが立体的になると、動きのない場所や体全体からはじかれている場所が以前よりも分かるようになった気がします。
 臓器も体の中で生きているということが頭に無かったようです。臓器は部品ではなくそれぞれちゃんと生きているのだということを忘れていました。前述の内臓全体を掴むようなイメージにすると、これまでの表面的な変化が深部まで届くようになってきました。そのイメージで触ると今までより掴んでいるものに重みを感じるようにもなりました。

全体を変化させるには、体のイメージをリアルに持てないといけないと思います。1ミリまで拘ってやれるようになるには、私のはまだ大雑把です。1ミリまで拘るのはビリヤードにも通じるところがあります。細部までイメージ出来ていないとそこまで拘れないのです。内臓の細かいイメージ+全体のイメージのどちらも持っていないと中途半端な結果になります。最近は自分の「出来ていること」よりも稚拙さばかりを実感します。なかなか両方を同時に意識しながら施術をしていくことが出来ません。

以前のように思い切りよく腹部の施術が出来なくなったのは、そういった自信のなさも影響しています。