治療レポート  12月25日

 

 横隔膜の機能回復を目的とした施術を一週間やってみたところ、一番気になるようになったのはやはり足でした。『外腹斜筋の力が弱まることで支える力が落ち、腹部の臓器が下垂するということ』を前提に体を診ていたのですが、内臓自身の重さが増すこと(食べ過ぎなどにより臓器内に未消化の物が溜まった状態)もかなり影響しているように思いました。
腹部の循環が低下すること、腹部臓器内に未消化の食べ物やガスが溜まること、内臓が下垂すること、外腹斜筋の力が弱まること…これらの状態が続くと脚(足)の循環が滞り、不安定な重心のまま歩き続けることになるので、結果的に足が捻れたまま固まってしまっています。捻れた状態にならざるを得なくてなった訳ですが、このバランス(使い方)を体が覚えてしまうと、臓器の状態は上記のまま変わらず、機能はますます低下していくという悪循環を招いてしまいます。
 
そこで、捻れて固定されてしまった足部の動きを正していくことで、腹部臓器で起こってしまった悪循環を断ち切っていきます。(実際にやることは大和の施術と変わらないです。)
 婦人科系疾患の方はこの悪循環を招いてしまっている場合がほとんどです。婦人科系疾患のある方でもう一つ気になったのは、子供の頃から最近までに足の怪我をしている人が多いということです。足のバランスが悪くなったから腹部の状態が悪くなっていったのか、もともと腹部の状態が悪くて足に踏ん張りが利かず、怪我をすることになったのかは分かりませんが、これまで診てきた患者さんの婦人科系疾患の方のほとんどがそうでした。私自身も、成長期に左足の靭帯と踵骨を怪我しており、ひと月ほどギプス生活を送ったら、左足が右足より1p小さくなってしまいました。ハムストの筋力は今でも左脚の方が極端に弱いです。

 以前、足の循環が悪い方は、足の指や足全体が体の割合に対して小さいと書きましたが、これも(腹部と足で、鶏が先か卵が先かという感じですが)怪我をした方と同じようなことが起こっているのだと思います。
体の左右のバランスを決める始まりの部位である足部に異常があると、上をいくら変えていってもまた時間をかけて、足部に即したバランスに体は戻っていってしまうのではないかと思います。
 今回、横隔膜の機能回復を目的として診たことで、上下のバランス、左右のバランス、中の繋がりと外の繋がりなどを意識するようになりました。特に足の重要性を改めて思い出しました。そして疑問もわいてきました。足の大きさが違い、左右バランスが明らかに違うために腹部に異常が起きている場合、その異常が治る時はくるのか…。

 ちなみに私自身も、外腹斜筋を動かす運動を始めてから腰痛が治まりました。腹部弱く外側で体の重さを支え続けていると、バランスが更に取りにくくなってくるので、中心に向かって力むことで何とか姿勢を保持しようとします。脊柱しか柱がないために必死で?まっているような感じです。
 外腹斜筋に刺激を与えてあげると、中心に集まっていた内臓が外側へ少し広がっていき、さらに垂れた腹部が上がってきます。普段は滅多に刺激の入らない場所でもあるため、割と早い内に効果が表れるのかもしれません。
 毎日続けることで、脚の浮腫みも無くなっていきます。
 
 最近、体って何なのだろう?と思います。自分の意思でいかようにも変わっていく。でも変わらない(変えられない)ものもある。生きていれば良いのか、動きさえすれば良いのか、痛みがなく機能的にも優れた状態で使えれば良いのか。それぞれ、自分自身の目的(目標)の高さも違うと思います。その状態まで持っていけないと患者さん自身は満足しない。でも、何かが変わったという実感を与えることで、体はどうとでも変わっていくのだということを思い出せるキッカケになります。それは、患者さんの体を治したことになるのか、心を治したことになるのか、考え始めると良く分からなくなります。考えなくてもよいことなのかもしれませんが…。
 どちらにせよ、患者さんが実感を持つことで、変化していけるような施術が出来るようになりたいです