施術レポート


07/04/19


変化

 

 


 内側三角靭帯の解除をし、足部を安定させることを意識した施術をし始めて10日ほど経ちました。これまで施術をさせていただいてきた患者さんの足を改めてみてみると、『全然甘い!』ということが分かります。そして下腿までを連携させようと試みましたが、踵骨と距骨のズレ、距腿関節の歪みなども合わせて見ると、とても一回の施術で取りきることが出来ませんでした。『これくらいで緩んだ』と自分の中で決めていた基準は全く意味がありませんでした。体のこれまでの誤った使い方を正せるくらいになるには、これまで私がやってきた施術では全然足りず、取り切れてもいなかったです。
足の外反機能が落ちてきていることもヒ骨の正常な動きを同時に邪魔している原因かもしれない!と思って、長ヒ骨筋の停止部である内側けつ状骨の外側や第一中足骨底、また短ヒ骨筋の停止部である第五中足骨茎状突起などもやってみました。ですが、内側三角靭帯が足部を内反させてしまっているということは、付着部である踵骨・距骨・舟状骨が歪んでいるということです。立位になった時にヒ骨や脛骨の土台の主要となる骨の位置が変わらないままでは、重力がかからない臥位でいくらヒ骨筋の停止部を正したとしても、立位になった途端に捻れが再開してしまうということが分かりました。となるとどうしても三角靭帯の解除がしたくなります!左足の方が難しいです。右足は足底部に片方の手掌を当てて、もう片方の手で踵骨を正しい方向に回転(?)させるように持ってしばらく待っていたら、『ミキミキ』っと音を立てて靭帯が開いていきました。ですがこれも左足の捻れが消失してからでないと反応がありませんでした。

 足ばかり診てきて数日後、カフカ兄さんのあの全身で呼吸しているような、水というよりは海に近いような体を触らせていただきました。その時は『立てなくなるよ』と言われて、本当に立てなくなったのですが…。触っている私の側頭骨がパカパカ動きエラが出来たような感覚。自分が魚になって海の中を泳いでいるような感覚。何も考えずにただ触るだけ、感覚を拾いにいってはいけない。そんな中で動かない自分の背部(セミナーの日から左頚部から右背部にかけての痛みが発症していた)に、次第に意識がいくようになっていきました。カフカ兄さんの呼吸が体の中に入ってきて、呼吸をしているのが一部でなく全身に広がっていく感じがすればするほど、その動かない背部が置いていかれる感じがして非常に気持ち悪いのです。背部に呼吸が入ったと思った途端、体がフニャっと潰れて持ち上げられなくなりました。足部が不安定で腹部の力もない私は緊張を柱にして体を支えているしかなかったんだなと思います。体を支えるのに必要な筋肉が弱すぎることを自覚しました。

 それから患者さんの内臓を施術する時に少し変化がありました。私が内臓の不調だと思って触れていたものは私の緊張した手が作り出していた緊張もかなり含まれていたということ…。力んで必死に取ろうとしていたものの半分以上は私の緊張が患者さんの体に反映されていたものに過ぎなかったのだということが分かってしまいました。私は今まで理想の体というものを頭に描くことが出来ませんでした。カフカ兄さんの体を触らせていただいて、『こんな風になったらいいな』という具体的な像が出来たので、自分の緊張と患者さんの緊張がすごく気になるようになってきました。精神的には緊張することに慣れ切ってしまっているので、その方が居心地が良いように感じることもありますが、あの全身で呼吸する力強い体になれたら、病気とか体に悪い生活習慣だとか食べ物だとか、そういうことってほとんど関係が無くなってしまうのだと思います。自分の体で経験できるまでは想像の範疇を超えることはありませんが、今は少しでも近づきたいと思ってやっています。