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内臓が正常に働くためには周囲の環境が整っていないとダメなのだと分かってきました。それは他の臓器であったり、四肢、骨や血管や神経であったり、食事や生活環境など広い範囲のことも含まれます。
どんな環境におかれても、内臓は生命を維持するために血液の流れを増やしたり、減らしたりの調節をしながら頑張ります。しかし環境に適応出来なくなってくると、最低限の動きに留まるようになります。さらにそれを超えると動きを止めざるを得なくなります。これらが全身的に起こるまでその環境が持続すると、様々な不定愁訴が出てくるようになり、さらに進むと病気になります。
肺一つをとってみても、腕の可動性、指一本一本の動き、肋骨や横隔膜までがきちんと機能していないと正しく動きません。精神的な昂ぶりが関わっていれば頭も施療しないといけないし、食事の負担が腹部にかかって横隔膜の動きを制限しているのなら、腹部も施術しなければなりません。
どこかが悪いと思ったらそこから繋がる部分を追っていき、関わりのある部分も正常に働くまでもっていかないと、結局は戻らない施術にはなりません。その『追っていく作業』が、実は今までよく分からなかったのです。あれもこれも気になる部分が出てきて、そのどれも全力でやって、繋がりの細かなことまで意識してやってはいませんでした。意識してやり始めると今までの『抜け』がよく分かります。
例えば、これまでは腸が悪いなら腸、肺が悪いなら肺。それしか見ずそこが回復するまで必死にやっていました。確かに、その臓器だけをやっていてもある程度回復する場合もあります。ですが全身を診て、ゆくゆくはその方向に崩れていかないところまで求めると、それだけではダメなのです。
全身を繋げるということを今までも意識してきました。でも、それは概念的なことであって、実際にやっていたことは全然足りていませんでした。『細部を正しく診る』には『全身を診る』ことが出来なければなりません。また、逆も言えます。
『腸がおかしいと思った。』それでは何故腸がおかしくなったのか?を考える。おかしくなったのは結果であって原因ではありません。そうなる原因は、食事、睡眠不足、ストレスなどの外的要因や、足の怪我などから姿勢が崩れて起こっている場合など、患者さんによってマチマチです。その原因から今度はどこをどうしたら改善出来るかを考えていきます。改善する要素を探し始めると、正常に動くにはどうしたらよいか?というところに行き着きます(私の今の段階でのことですが)。
そうすると、一つの内臓が動くためには、足はここまで動かないといけないとか、腕がこの位置にあってはこの循環を止めてしまっているなど、細かい部分まで気になり出します。『一つのことに拘る意味が違っていたな』と思うのです。拘るというのは周りを見ないでその部分だけを見るということではなく、拘る部分をどうしていけばよいのかを考えることなのだと分かりました。
考え方が変わったキッカケは、施術とは全然関係ないことでした。
やっていることは今までと大して変わりはないのですが、そこに纏りが出てきただけで施術の無駄が減ってきました。これまではあれもこれも気になって全部やる!それで結果的に時間が足りなくなっていたのですが、今は『この段階ではここまでやる必要はない』とか、『絶対にここまではやっておかないといけない』という風に思えるようになってきました。施術の組み立てです。言葉で知るのと実感として分かるのとでは雲泥の差があります。私は学んだことで実感として掴めていないことがまだ沢山あります。ですが、それらも一つ一つ整理して実践し、理解していくことを頭に置いてやっていこうと思います。
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