治療レポート11月6日〜11日   

 


今週は、覚悟という点にしぼって施術に向かいました。

なぜ、そういう風に考えるようになったかというと、まず一つは施術が面白く無かったという事があります。自分は、カポエラでの戦いをベースに施術(の戦略)を組み立てています。カポエラの戦いは武術であって、舞踏でもあるという、戦いの中で遊ぶものと捉えています。
カポエラでの面白いとは、ギリギリの戦いの中で、崩しや奇策などの戦いの方法論が生まれていくもので、そこに自分の個性がある物を面白いといいます。それに対し今の自分の治療は、どこかで聞いたこと事あるフレーズを繰り返しているだけで、そこに自分というものはなく、自分も半信半疑でやってる状態でした。そんなものが相手に伝わる訳も無く、治療効果も低かったです。

戦いの中でギリギリの緊張感を持って戦うには、まず相手に真剣に向き合う事が前提条件となります。そして、それには自分が傷つくというリスクが生じます。
それでも自分の伝えたい何かがあって、それが相手の魂とつり合ったときに、ようやく本当の戦いが生まれるのです。自分はそれを覚悟と呼んでいます。
という事で、今週はちょっと熱っぽい状態で施術に向かっていたので、患者さんも恐がったり、ひいてたり、面白がったりと実にバリエーションに富んだ対応をしてくれました。

その中でも、覚悟の重要性を感じたのは、ある患者さんでした。最近身内の方でご不幸があり、家庭内は不安定な状態で、そんな中で一家の大黒柱に祭り上げられてしまい、仕事も二人分やっていて、まさに身も心も疲労困憊といった感じの状態でした。

以前の自分は、多分無難に疲れを癒す治療を考えたと思います。勿論結果は惨敗でしょう。今の彼に中途半端な施しを受ける余裕は無いのです。
しかし、今回は違いました。ただ覚悟して対峙するというだけで、いろんな事が違って見えました。自分は特に頭の施術から逃げるクセがあって、頭は見て見ない振りをしていたらしく、今まで気付かなかったのが不思議なくらい目の緊張が気になりました。

いつも見ていた部位も以前はただ見ていただけで、あまり変化を起こす気がなかったように思います、今回はどうやったら殺せるかという視点で見ているので、余計な事が気になりませんでした。ただ中心を見てると、後は手が勝手に動き出すので、それに今まで習った事を使って破壊力と効率を高めていきました。そして今回は目の調節で、特に蝶形骨の中心を体の中心に合わせるようにして、目に余計な緊張をしないようにする事に集中しました。施術方法は、本○先生の頭蓋テクニックに大和の対圧をたした物です。今の自分の技術では片手で蝶形骨を把握するのは難しかったので、両手で対圧して三軸を一個ずつ把握していきました。施術終了後は、本人も深部の疲労を感じたようで、ぐったりして長めに横になって帰りました。後は休んでくれとだけ御願いしました。

今回の事で変化はまず自分から起こすという事を学びました。やりもせずに色んな事を恐れていたように思います。まず相手と対峙するところからやり直そうと思いました。