施術レポート


07/10/05


ショパール関節@

 



 

 ショパール関節とは足部のいくつかの骨によって形成されます。そこに登場するのは、距骨、踵骨、舟状骨、立方骨の四つになります。全身の体重による加重は、まず距骨がその力を下腿から受け止め、それを後方、前内側、前外側の方向に分散させます。後方には後距踵関節を介して踵骨→踵骨隆起へと伝達します。前内側には距舟関節を介し、足底内側アーチへと伝達し、前外側へは、前距踵関節を介して足底外側アーチへと伝達されます。
ショパール関節には二つの関節、距舟関節(内側部)と踵立方関節(外側部)によって形成されます。上記の通り、距舟関節は足底内側アーチに含まれ、加重の力を距骨から舟状骨に伝達し、内側アーチを通り、拇趾側へと伝達していきます。外側部にあたる、距立方関節は、底側踵立方靭帯(短足底靭帯)によって踵骨の前結節と立方骨が連結されているので、足底外側アーチに含まれ、その力を小趾側へと伝達していきます。

 このことからショパール関節には、距骨から分散された加重の前内側と前外側の力を指部まで伝達する役割があることがわかります。また、足部全体の構造の中でのショパール関節を観てみると、内外側ともにアーチ構造が距骨→ショパール関節→リスフラン関節→中足部→指部へと連結されていて、大まかに踵骨、ショパール〜リスフラン関節の足根部、中足〜指部に分けることができ、その中で足根部はアーチの中間部になります。
アーチ構造において、その中間部はもっとも強い支持能力と柔軟性を求められることから、足根部、しかもその頂点に位置するショパール関節は、体の支持と運動において大変重要な役割があることがわかります。当然それらを統合する人体構造は、強固かつ柔軟で足関節の多方面の運動に対して耐えられるように5つの靭帯と舟立方関節の骨間靭帯によって支えられています。
・底側距舟靭帯はバネ靭帯と呼ばれ距、舟状骨間を結び、距舟関節を形成し内側アーチを支えています。
・背足距舟靭帯は距骨頭の背側面から舟状骨側面に走り、底側距舟靭帯に上からフタをするような形になります。
・二分靭帯は、踵舟靭帯と踵立方によって二つの滑膜腔内を直角に分けていてショパール関節のかなめ石的な役割を担っています。
・背側距立方靭帯は距立方関節の上外側面に張ります。
・底側距立方靭帯は、浅層と深層に分かれ、この靭帯の浅層が距骨から立方骨を通り、その先に展開して第2〜5中足骨底まで伸び、深層の短足底靭帯に対して、長距靭帯とも呼ばれます。

靭帯を詳しく観ると、内側のアーチは、体を支持する働きが強く、その湾曲を維持するため柔軟性に富んでいます。
それに対し、外側のアーチはその結束を堅固にする事で下腿三頭筋の推進力を促進しやすいようになっています。この
ことから支持=内側の柔軟性、運動能力=外側の靭帯間の張力の安定と下腿との連携を考えて治療にあたらないといけ
ないということがわかりました。ただ闇雲にどちらも緩めるだけではいけないのです。
前回のレポートで書いた外側のイメージができなかった原因は、おそらく関節を緩めるということしか頭になかったの
で、外足部の張力がピンと張った状態で安定し、それが下腿の筋肉と連携していくイメージがわかなかったからではない
だろうかと思いました。
オタクは大事ですね。