施術レポート
07/08/14
患者さんに教わること
体との対話・・・よく言うけれど、その対話の内容については漠然としたものが多いように思います。術式の一をつきつめてやっていくと、その対話の内容は、受け手の張力の安定と自分の体の安定というハッキリとした二つの区分に焦点化されてきます。そういう明確な指標を基に施術を対話として行っていくと術の効果がはっきりとしていきます。
特に患者さん(受け手)から教わることが本当に多いです。特に失敗したときは素直に謝ります。みんな優しいので許してくれます。こういうことを繰り返していると、それ以前の自分が思ってた対話というのはだいぶ自分のエゴがはいっていたんだなぁと思います。あいつ黙ってるから俺のこと好きだみたいな・・・
もう一つの自分の体との対話のほうも面白いです。コツは丁寧にやる事、さっき出来たからといって、またちゃちゃっとやると出来なかった時の体の動きと混ざって、赤点ぎりぎりの動きになります。丁寧にやることが大事です。
例えば止めるという行為に対して、軸足は同側なのか?反対なのか?丁寧にやるなら同側です。反対は捻る動きが入るので、実は力で押している事になりやすいのです。勿論反対側で丁寧にやれば力を逃がすという行為が入って、止まる位置がみえてくるのですが。一個一個確認していくと本当に時間がかかるのですが、効果は高い。急がば回れとはよく言ったものです。体は正直ですから。
ここで感覚的な話を入れると、適当にやってるときは相手の体から感じるものも、適当な返事しか返って来ません。いわゆるダミーにひっかかるというやつですね。本人も別にだましてるわけではないので、やり場のない怒りは次の押圧にむけられるわけですが、ここで落ち着いてやらないとダミーの迷路に迷い込むことになります。やればやるほど相手の体がにごっていくような感じです。
よくわからない時ほど、落ち着いて自分の体を見直すわけです。そうすると力が入ってたり、意識が抜けてたり、安定してないところが見えてくる、まずは自分の帯を縛りなおすわけです。そうするとさっきわからなかったものがよくわかるようになる。なぜなら自分の体の状態が感じる余裕のあるものに直ったからです。
達人と呼ばれる人はこの修正が早い。しかもやりながら出来る。だから負けない、負けるところまで戦いの流れが行かない。そして、クリアな状態で感じたものは確かな自信になります。そうすると強くぶれずに押せるようになる。
長く押していると色んなものを拾うようになる。その時にだらだらと全部を受け取ってしまうと、意外に内容の浅いものになってしまう。一番大事なのは相手にどう伝わるか?相手の脳にどういう刺激として伝道するのか?動けないというのは脳が判断する事で、そのためには沢山の防壁を通過しなければならない。大抵の変化は日常に転がっているからだ。
想定外のことをしなければいけない。ダミーにひっかかってる時間はないのだ。こちらの準備は万端にしておくべきである。相手は何も知らずにやってくる状態にしなければならない、戦はすでに始まっているのだ。
こういうことを毎回考えながらやると自然と戦略が生まれてくる、正と奇が交錯してしく。これも対話なのだと思う。
簡単に治ってくれるなよ。
次はどんな手を使ってやろうか。
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